いつの間にか、眠りに落ちたようだ。
メールの着信音に反射的に起き上がって、画面を確かめた。
あまり前面に押し出さず、けれど、山雅に関心と思いを寄せるファン、というかシンパは、けっこういらっしゃる。
その中のおひとりからのメール。
なになに?、と読むと、次のようなこと。
……、山雅の新布陣を、ネット上のニュースで拝見。
入れ替えはそれほど多くないようです。
落ちた責任をとって契約更新、ということかしらん?
他からオファーがなければ残る、ってことでしょうか。
チームが大幅に変わらないということは、これ、巧く機能しないと、昨季の二の舞、ということもあるってこと。
ダメなところを各人がどれだけ思い知ってリーグに参戦するか、が問われるのでは?……。
短くも、言いにくいところをグサッとご指摘ですなぁ……、と思ったところで、今度は、本当に目が醒めた。
いま一度、携帯の画面を開けてみたけれど、そんなメールの痕跡がない。
冬の夜の夢ひとつだったのか?、という思いでずっと一日暮らして、勤務から戻ると、
居間で家人が、チャーリイ チャップリン(1889~1977) の『キッド』(The Kid)を観ていた。
いまから、ちょうど一世紀前(1921年公開) の映画か……。
不思議な一日にふさわしいよなぁ、作品には夢のくだりもあるし。
で、チャップリンの言葉を、ひとつ思い出す。
―下を向いていては、虹は見つからないよ。
では。