2 – 3 の敗戦。
せっかく2度も追いついたのに、もったいないゲームを落としました。
3失点目は、前に指摘したような一瞬の〈虚〉を衝かれる格好。
デイフェンスの横のラインが乱れてしまうので、ひとりがかわされると、次の対応が遅れ、相手にフリーな状態で入って来られてしまう悪癖。
佐藤 和弘の欠場で、キャプテンマークは誰が巻くのか?、興味があって、
遠目では、フィールドプレイヤーではなさそうだったんで、GK圍 謙太郎だったんでしょうか。
コイントスも見逃してしまいました。
実は、これが僕の中の伏線。
80分からの4分間で、双方が2点づつ、計4点を獲ってしまう展開になれば、観客席は盛り上がりますが、
同点にした側からすると、そこでゲームを落ち着かせたかった。
ピッチ内で、なかなかキャプテンシーが効かないような、今季を象徴する成り行きになってしまったのが残念でした。
3 – 4 – 3。
セルジ―ニョを前線に押し出すように配するスリートップは、ファーストディフェンスにも精力的で、なかなか良し。
やはり前 貴之の復帰で、要所要所に安定が生まれています。
甲府は、ボールを手中にしてからの動き出しで速いプレイヤーが目立ちましたが、連携するボールの速度は山雅が上回っていて、チームとしてのプレイ速度をかなり上げて来たことがうかがえる。
これはひとつの達成として、喜ぶべきでありましょう。
ヴァンフォーレのシャドウ、FW宮崎 純真は、幾度も、こちらの右サイドで脅威になっていて、ドリブルを武器に切り込んでいくタイプ。
彼のプレイをみていて、来季もしも残ってくれるならば、田中パウロ淳一はフォワード登録をして、そのタレントを目いっぱい活かしたらどうか?、などと夢想していました。
全体として、チーム、プレイヤーは奮闘した好ゲームだったと評価。
特に、下川 陽太は良い出来。
さて。
沈みゆくタイタニックにあっては、もはや船底の穴を塞ぐ作業、つまり、ディフェンスの整備をしている時間はなくなって来ているので、この先は、必死に水を掻い出す、要は、点を獲りに向かうしかないのかなぁ?、と思いつつ帰途に就いた、甲斐の晩秋でした。
では。