2 – 3 の 敗戦。
― 頑張って、2点獲ったんだから。
― あぁ、来年はゼルビー にも逢えないのか……。
― セルジ―ニョが、あんなに後方で動かないといけないとは。
結局、中盤を任せられる者がいない、ということですかね?
……ゴール裏で、それとなく聞こえてきた、声たち。
さすがは我がファン&サポーターだ、皆さんわかってらっしゃる。
それぞれが覚悟を決めつつある秋。
そんな印象を強く受けたのでありましたが、
たとえ予想していたこと、とは言え、それが眼前でリアルに展開するのは、なんとも切ないわけで。
町田の、縦とサイドに速い攻撃にまったく対応できず、追いつけず、前に身体を入れられず。
ボールに向かうスタートダッシュの時点でもう後れをとっているので、ボールホルダーとその受け手を、まったく捕まえられない。
となると、脆く、遅く、勇気のない守備の部分が、露呈し続けました。
やはり、橋内や篠原の離脱は相当に堪えますな。
両者の、培ったコンセプトの差に加え、あれだけ運動量で上まわれたら、ああにもなる。
前半はセカンドボールをことごとく町田が拾っていて、こちらは、サイドへも展開する時間も創れないので、となれば、攻撃の組み立てにも手がつかない。
ダメならダメで、ならば工夫してみる意欲の無さ、それと小学生並みの視野の狭さ(=状況判断)、これが、今の山雅にあっていちばん痛いところ、と思ふ。
前半、シュート 0本は、だから、自然な成り行き。
こんな調子が、どうですかね、60分過ぎまで続いたでしょうか。
スコア的には打ち合い、といったゲームに見えるが、
実際、町田の仕上げ(シュート精度)にミスなければ、5点は失っていただろうから、10人で戦ったホーム戦(6/5)よりも、まだ酷かった、という評価だろう。
さて、いちばん注目していた部分の、責任を持ってボールをもらい、ほしがるプレイはどうだったのか?
これが実現したのがラスト30分、小手川やセルジ―ニョらが投入されてからだった。
時間をつくっておいて、緩急で前へ進めるようになると、相手を押し込めるから、やっとこさ、町田と互角にやれて、結果、榎本 樹の 2得点が生まれる。
90分間フルな稼働ができず、しかも、低い位置に落ちて来てボールを捌くセルジ―ニョ……。
彼が高い位置を採れない、そして、目いっぱい使えない、とはなんともつらいですな。
しかし、ラスト5戦、こういうゲームの仕立て(コンセプト)でいくしかない、とはある意味、なんとも正直な山雅、ではありませんか。
もちろん、それには御つきあいしますがね。
帰途、橋本駅まで京王線を使ったんですが、気がつくと、車内にはエスパルスサポーターの姿が、チラホラ。
そうか、きょうは味スタで対FC東京戦があったんだ。
で、後でスコアをみると、0 – 4。
こちらもつらい秋の夕暮れ、でありましたか。
では。