3年ほど前のこと。
山本 剛(1948年~ ジャズピアニスト)が、飯田市でコンサートを演ったことを後から知って、聴き逃したのを悔やんだことがあった。
こまめにライヴを行なっているお方ではあるけれど、やはり首都での開催が多いから、こういうご時世もあって、今やなかなか足が向かない。
これじゃぁ、生で聴くのは死ぬまで無理かもな、と最近は思えてきた。
で、せめては、車の中で『ミスティ』なんかを流しているのだ。
さて、その山本の率いるトリオがバックを務めた曲を聴くのに、絶好の季節がやってきた。
暦の上では、秋は、3週間も前に立ったけれど、気象的には、この一週間が、〈晩夏〉なのだ、という。
とすれば、この曲は、晩夏に聴く〈挽歌〉として似つかわしい。
『Summer Time』を、安田 南 (1943年~没年不詳)で。
映画『赤い鳥逃げた?』(1973年、東宝)で、同名曲を歌っているのが安田 南だったんだが、当時、封切りを観た少年であった僕は、そうとわかるほどに音楽を聴き込んでもいなかった。
でも、これほどのパフォーマンスが在った70年代だったのか。
僕にとっては、事故に近い衝撃。
では。