ビートルズが、みづからを終わりにして魅せたのが、アルバム『Abbey Road』(@英国 1969年9月26日の発売)。
なによりも、曲ひとつひとつの編曲と、曲のつなげ方のアイデアが素晴らしい。
最後の最後で、― 女王陛下は素敵な女、いつかはモノにしたいもんだ― なんてことを放言する。
そんな皮肉をやってしまえるほどに、時代の寵児だったのかも知れない。
Golden Slumbers から始まって、Carry That Weight (繰り返し)へと移って、そして最後に、The End で締める大団円。
ま、一度は、原曲をゆったりと聴いてみることをお薦めします。
k.d.lang (k.d.ラング 1961年~ )は、その中野サンプラザ公演を観に行ったことがある。
たしか、90年代の半ばの頃だった。
開演早々から聴衆が立ち上がってしまうので、仕方なくその後方で立ちっぱなしのまま聴くハメになった、のを憶えている。
この歌い手のパフォーマンスには、もっとひっそり、くつろいでつき合うもんでしょうに……、と思いながら。
ここでは、Carry That Weight を省いて歌っているけれど、萬年の言わんとすることをお解りいただけるでしょう、きっと。
では。