サッカー北アイルランド代表のユニフォームは、伝統的にグリーン。
だから、山雅ファンのひとりは、自然と親しみを覚えてしまう。
さらに、1970年代のマンチェスターユナイテッドで鳴らしたジョージ ベスト(1946~2005)は、北アイルランドの首府ベルファスト出身。
と、くれば、僕の親近感は、ますます深い。
ところで、北アイルランドの(事実上の)国歌は、『Danny Boy』。
もともと在ったアイルランド民謡『Lomdondery Air』(ロンドンデリイの歌、起源は18世紀末まで遡るらしい) に、1913年、新しい詩を与えたもの。
歌詞は、女性が、愛する男性(恋人、夫、息子は不特定)との別れを告げる内容。
― たとえこの先、花が枯れるごとくこの私が地下に眠ってしまおうと、
帰還した貴方は、墓にひざまづき言葉をかけてくれるでしょう ― とある。
たかだか1世紀ちょっとの歴史だが、愛する者への惜別を、国歌として歌い込むなんてのは、趣きがあってよい。
まぁ、一体感の高揚は、悲壮感(悲劇)を必要とする、という見本であります。
で、今は、このダニーボーイを聴こう。
では。