おっくうは、漢字で書けば、〈億劫〉。
劫は、非常に長い時間のことを表わし、その億万倍が、億劫。
なので、それはそれは気の遠くなるような長い時間のこと。
そこから、どんだけ時間が経過しても、どうしても手をつけたくないこころの姿勢を、おっくう、と呼ぶようになった。
で、近年、なにかにつけておっくうな気分に悩まされる。
けれど、それに流されるわけにもいかないから、ものごとを、15分ぐらいづつ小間切れにしてやっつけてしまおう、と考えることにした。
たとえ15分でも、少しづつ進めていけば、一週間もあれば済むだろう、くらいのココロだ。
もともと怠惰なところへ、えいやっ!、と一気にやるエネルギーが乏しくなったため、そういう道を選ぶわけだ。
始めは15分だけでも、と思ってやっていくうちに興が湧いて来て、あるところまで終わる、というのが実体に近い。
この手で、数十枚の年賀はがきを、3日ほどかけて作成した。
喪中はがきを集め、差出リストを最新にするところから始め、作業をすこしづつやって、29日の午後2時前、つまり回収時刻前に、市中のポストに投函した。
このタイミングで差し出せれば、日本のたいていの地には、元日の配達になるだろう。
今回は、エクセルを使う。
テキストボックスや図の挿入のやり方を思い出しながらの作業。
―なんとか、発信しておきましたからね、と家人に報告すると、
―年賀の宛名書き、あなた、はじめてやってくれたわよね。
ありがたいお言葉をいただいて、年末における億劫の克服がひとつ終結したのであった。
で、月曜日と雨の日は、なにもする気が起こらない、という曲を聴いている。
では。