2 – 0 の勝利。
それも、(杉本)太郎による2得点が観られたゆえに、心中こんなにも平静なんだろうけれど、自分の心の中で、リーグ戦がやけに淡々と閉幕したことに、すこし驚いている。
〈どうして、こんなに淡々なんだろう?〉
おおかた予想通りにゲームが展開したから?
ほとんど零度の中、寒さに縮こまりながらの観戦だったため?
挽回したものの、せいぜい13位どまりの戦績のせい?
来季、チームに、このクオリティ(とプレイヤー)が保たれているのか、との大いなる不安のゆえ?
勝利へのぶざまなまでの執着を、あまり感じさせない愛媛FCの雰囲気から?
(ただし、岡本 昌弘をのぞく)
はたまた、信州ダービーは遠のいたので?
そのどれもが、軽重はことなれど、原因であるに違いない。
そして、どれもが自分の手に負えないことがらばかり。
こうして、短いオフの一喜一憂に、時間がすべり込んでいく……。
〈相手に左右されない攻撃性 が課題〉
カウンター攻撃の発動は堪能できたんだが、中盤あたりで手中にしたボールが、どうしても引っかかってしまう。
当方は(そして相手も)、微妙なところで、パスがずれてしまう。
それが、山雅として球際に厳しく、敏捷に連動しているからこそなのか、あるいは、なすべき仕事が中途半端の結果だったからなのか。
おそらくは前者、と思いたい。
地上戦とロングボールを織り交ぜ、シュートへの意識も高く、ピッチを存分に使えていたのだから。
特に、佐藤 和弘を経由しながら前進する攻撃には、安定と迫力が増していた。
愛媛にしたって、時折、巧みにボールを動かして山雅ゴールに迫る。
ただ、愛媛は、あれだけピッチ上にプレイヤーが、ほとんど均等に散らばっていては、互いの距離がどうしても遠くなってしまい、ここぞ!という時に攻撃圧が加えられないのでは?、と思って観ていた。
それと、山雅ボールホルダーに対し、あまり厳しく寄せて来ない。
ある種の〈緩慢さ〉にふっとつきあってしまうようなところが、山雅のアグレッシブさを減じたような時間帯もあったように思う。
もちろんゲームは相手の出方次第の部分があるけれど、軸のぶれない、再現性の高い攻撃力(=得点力)、これこそ、来季どうしても上積みしたいところでしょう。
対戦チームのスタイルや特色がどうあったとしても。
なにせ来年は、リーグ戦46試合を戦い抜かねばなりませんし。
……と、なんとまとまりのないことで恐縮ですが、まづは、共に戦った同志たちに感謝とお疲れさまを。
では。