上手の手から 水は漏れ。 (2020.12.2 群馬戦レビュウ)

違う言い方だと、猿も木から落ちる、とか。

上手(=その道の達人)も失敗することがある、というたとえ。

監督らは、前半の布陣であわよくば先制、後半はさらに、攻撃の強度をより高めて群馬を圧倒する  ― そんな青写真だったに違いない。

ところが、実際にゲームをするのはプレイヤーたち。

山雅は、ゲーム開始早々からずっと、群馬に圧倒されまくってしまった。

相手の拙攻に大いに助けられる格好で、前半は無失点でこらえたものの、自分たちのサッカーをさせてもらえず。

ミス、のほとんどが、イージーな、相手へのプレゼントパスであれば、リズムも創れずに後手後手の印象。

で、後半は交代カードを次々に切ったことで、主導権を握れるようになる。

決して個を責める訳ではないが、ボランチの仕事において、米原 秀亮は、まだまだ佐藤 和弘に学ぶことは多いなぁ、という感じ。
もちろん、佐藤と同じプレイスタイルを、君に求めているわけではないけれど、判断およびプレイの速さ、視野の広さ、これらはかならず深めていかないと。

ただし、息を吹き返した後半でさえも、シュートに持ち込む最後の詰めが、やっぱりと、ぎくしゃく。

89分、橋内 優也の蹴り出したボールが、そのまま相手に渡る(イージーなミス)とたった2本のパスで、失点。

最も恐れていた、大宮元#10コンビ(大前、岩上)に、見事な仕事をさせてしまった……..。

まるで長崎戦のデジャブ。
村山さぁ、ボールに向かって飛びつくぐらいしてもいいじゃんか。

あの時点でピッチにあってチームを構成していた面々は、現状、首脳陣が最強として推すパーツなんだろうが、それをしてもあんなでは。

得点力の無さ、ってのは数年来の悩みではありますけれど、なんともなぁ。

こうなったら、息吹、和音、榎本らで、リズムを変えてみたらどうかしら?
……、と愚痴りながら、他で気分を変えるのだ。

では。