3 – 1 で、7試合ぶりの勝利。
アシストとゴールゲッターの、ポジション的なちらばりが、本日のゲームを見事に語っている。
さて、雑事にかまけていたら、DAZNの前に座るのが、ゲーム開始直前になってしまう。
そしたら途端に、山雅のほうの先発布陣の予想が映された。
―えっ !!! この並びの3 – 5 – 2 ?
中盤の 5の配列は、左サイドバック が高橋 諒、右サイドバックが 鈴木 雄斗。
まぁ、そこはわかる。
が、中央が、アンカー(基底)に米原 秀亮藤田 息吹、左には、前 貴之米原 秀亮、右に藤田 息吹前 貴之と、V字型が前に向かって開いたような配置になっている。
おいおい解説よ、大丈夫?、と思ったが、笛が鳴ると、そんな陣形。実際にはアンカーには米原、左に前、右に藤田だったが、この3人の顔ぶれに変わりなし。
でも、待てよ。
このゲームは中盤で山形に優位を保つことが前提、と書いたのはおぬしだったろうが? と、もうひとりの萬年がつぶやいた。
確かに、こうすればあたかも、刈りとれて押し上げ、且つ打って出られる者が、中盤で三枚並ぶ、という豪華な布陣が出現するではないか !
まるで、スリーボランチのように……。
トッポく飄々とした表情の下に、この監督、かなり豪胆な智将の部分を隠しているかも知れないな。
前節、萬年的MIPであった前が、まさかアウトサイドハーフも出来ることはつゆ知らず。
不勉強のそしりを受けても、返す言葉なしです。
要は、この采配がかなり効いて、前線からプレッシャーが効果的に入るようになったお蔭の、2点目、3点目だった。
特に2点目は、藤田が手中にしたボールをセルジ―ニョへ転送。次にセルジ―ニョがそれを、駆け上がった前に優しく転がして、前が決め切ったもの。
これだと今後、杉本 太郎のボランチ起用は、十分にあり、だな。
(もはやほとんど)智将の、上に述べた先発内容、さらに、途中交替の采配(5 – 4 – 1へのシステム変容) が大当たりであったことに加え、
❶米原 秀亮が攻守において、かなり高めの位置で、かつ、自信に溢れたプレイを遂行したこと。パスの配球は、特に。
❷最終ラインでは、無駄に押し込まれる状況に陥るような判断とプレイが減ってきていて、攻撃へと直結するようなボールを入れようとする姿勢が顕在化。
結局、中盤以降が安定し攻撃的になれば、自然とその前のほうは、やることにおいて選択肢と時間的な余裕が多くなるわけか。
モンテディオにしてみれば、表面的には上手の手から水が漏る、といった感があるやも知れないが、外縁をいくらなぞってみても得点機は発生せず。
反対に巧者が、自陣深くで追いつめられてからの 3失点だった。
(加藤 大樹が 左サイドに不在だったことには、ホッとした)
どんな形でもゴールネットが揺れればいいのであって、手を抜かなかったイレブンの勤勉さにこそ感謝しよう。
勝利後インタビュウでの大野の発言はけっこう心に浸みた。
リーグ戦がゴールするまでには、渡っていくべき河はたくさん在るぞ、ということだ。
Many Rivers To Cross を聴きながら、山雅の勝利によって辛さを乗り越えているファンサポーターは多い、ってことをしみじみと思ふサンデイ ナイト。
では。