何をやっても,叱られる日。

ご幼少の頃は、そんな日もあったっけ。

案内をもらっていた美術展に行ってみたら、別の展覧会の盛況による長蛇の行列。
駐車場にさえ、とても入れない。
そこで次の日に出直したら、休館日。
たしかめてみると、なんと前日で会期は終わっていた……。

……、かと思うと、その日の朝。
気づくと、携帯に着信履歴あり。
発信元は、07〇〇 – 〇〇 – 0110。
おや、この末尾4ケタは、警察署ではないか。
棄ておくわけにもいかずに架電してみると、ずいぶん手間取った挙句、アチラの間違い電話だったというご返事。

さらに、トドメとして夜は、スコア1 – 6 の惨憺につきあわされる。

何をやってもうまくいかない日がある。

セ ラ ヴィ! (これが、人生さ!)、とかいって、フランス人みたいに首をすくめてみる気にもなれない。

で、こんな曲に逃げ込んでしまうのだ。

Wonderful World は、サム クック(1931~1964) が 1960年に発表した。

山雅クラブがいまだ存在しなかった、60年前だ。

―高校の教科はどうもわからないけれど、言えることはただひとつ。
僕が 君を好きってこと。
君が振り向いてくれるなら  勉強もがんばっちゃうんだけどな。―

どうも、彼の素晴らしき日の訪れは、恋人の心ひとつにかかっているんですな。

その翌々日、招待してくれた親友から葉書が来た。


葉書の、ピエル ボナール『化粧台』1908年作

―展示会にはお越しいただけたでしょうか?
今回は 200号の大作を描き切って気分爽快です。
昨年はブログで私の作品を紹介していただきまことにありがとうございました。山雅ファンの同僚が見かけたそうで、教えてもらいました、云々。

さて、どうやって観そびれてしまったのかをエクスキューズしようか?
、と頭を抱えている日。

では。

〈コメント〉
☞つー さん より    (9/28 7:47)
覗かずに見上げよう。
とんでもない日が人生には幾日かあるものだ。
肉親が亡くなった日、ペットが亡くなった日、病で倒れた日、彼女に振られた日、仕事で失敗した日、数え上げたら切りがない。
それらが、平板な人生に深い谷を刻み付ける。
しかし、谷ばかりではない。美しい丘を形作ることもある。
その一つが、恋の成就だろ。我が人生でも何度かあったが、やはり一番美しい思い出だ。
しかしその丘もすぐに、激しい風雨で深い谷が刻まれるのが常ではあったが。
あの、美しく明るい女優竹内結子さん、深い谷を覗き過ぎたのか…冥福をお祈りします。
では、また。