0 – 2 の劣勢から終盤に阪野の連続弾で追いついて、なんとかドローで終える。
久しぶりにアルウィンが湧く活況 ― と言えば聞こえはいいが、たかだか観客5,000人弱で良しとするのも、いかがなものか?
COVID-19 への恐怖心に対しては、どうのこうの言えないけれど、シーズンパスのおよそ4,000枚は使われなかったことは現実。
チーム戦績を、どの顔で批判できるのか。
あれが劇場などとは思っちゃあいないが、かりに、劇場のようなもの、だったにせよだ、それを創り出したのは、ピッチのプレイヤーであったことはハッキリさせておきたい。
さて、ゲームそのものについて。
飲水タイムでゲームを区切り、90分を、23分 × 4 と考えると、開始早々 4分に失点したことで長崎を調子づかせたこともあって、最初の 23分はピッチ上で大した仕事ができなかった。
ミスも目立つ。
こういうところは、いい加減にしてもらいたいわ、ほんと。
このツケが響いて、実質70分のゲームを戦ったような格好だから、逆転にまで持っていくためには、やはり時間と気持ちの余裕が不足した、とみるべきだろう。
先発の布陣はこれで良し。
ただ、攻撃に少々手数を加え過ぎる感あり、やりたいことはわかったけれど。
❶良点を先に挙げると、交替カードが見事にハマったこと。
右サイドハーフ中美、センターバック左の常田、ボランチのアウグスト。
これで、ボール奪取、攻撃の組み立てとボール運びにかなり力強さが出て、ボールが良く動くようになる。
特に、中美は要所でボールの出どころになっていて、魅せましたねぇ。
おかげで、サイドの空いたスペースへ展開して、クロスが自在に入れられたわけだ。
残された時間からすると、こむづかしいことは止めて、もっとシンプルに速く攻める、と気持ちを割り切ったのが、いちばんなのかも知れない。
阪野とイズマのツートップで始めて、途中からジャエル投入のほうが相手にとって脅威が増すのではないか知らん?
2得点の阪野には申し訳ないけれど、MVPは、監督の采配だったと思う。
❷次に、改善点。
やはりボランチの出来がゲームのキモだったこと。
この点では、長崎に軍配が挙がる。
秋野とカイオ セザールのボランチセットは、位置関係、ボール保持と配球に優れ、山雅の側に学ぶべき点が多い。
特に、カイオの存在感が目立ち、長崎の攻守の起点になっていて、山雅はこの箇所でずいぶんと手こずりました。
徳島もそうであったが、ボランチが最終ラインまで落ちて センターバックふたりと 3バックを形成、その分だけ左右サイドバックが高い位置を採るやり方は、攻撃面でかなり手厚い。
これ、上位で好調さをみせるチームからもらえるヒントかも知れない。
プレビュウでも指摘しておいたけれど、このゲームが、米原 秀亮にとって切実な学習機会であったことを望む。
特に、前に打って出る守備のタイミングと、相手を狩る強さという点において。
今後はチームにその経験値を還元してもらえれば、グッドなのだ。
それでも、同点にまでは持っていけるようになったじゃん ― と大方の者はすこしでも気分を前向きに持っていこうとしているアルウィンではあった、とブログには書いておこう。
萬年にとっては、昨日、北ゴール裏の同志チノ氏と約10箇月ぶりに再会できたことが、なによりの収穫だった。
まぁ、監督一年目はかなり苦しむだろう、とは思っていましたけれどね―、とのチノ氏に対し、
―これだけのタレント陣が苦戦の続く中、(チームに)嫌気を感じなければ良いんですがね、と告白する萬年でありました。
では。