俺たちは 無策の怠慢 (山形戦プレビュウ)

中2日して、今夜はホームで、モンテディオ山形との対戦だ。

〈まづは、モンテディオについて少々〉
予習のため、前節の対山口戦を開始からすこし観てみたんだが、冒頭から、山口が現在の位置(22位)に沈んでいるのを象徴するような出来。
およそボールを手中にできないまま、ほとんど自陣に押し込まれる展開。
左サイドバックの田中パウロ純一ありき、のサッカーになっていて、とにかく突破口がそこだけといった塩梅。
ゲームが進むにつれ、山口にも勇気と慣れが生じたのか、山形陣内に奥に侵入する攻撃を魅せはしたが……。

順位的にいえば山形にとって、次節山雅戦の予習だったかは知らないけれど、
〈硬派〉のサッカーで、波状的に山口ゴールに迫るシーンを演出していた。

4 – 4 – 2 のツートップ、洒落たことは封印して、直線的にボールを動かそうとする。
密集を怖れずに人数をかけてボールへ寄せる、だたし、何人かはピッチに散在させてあるので、蹴り出されたボールは確実に回収して、ひたすら前を目指す、そんなサッカーだ。
剛直な、とも形容できるだろうか、かつての、相馬町田をフト連想させる。

〈あまりむづかしくするな、山雅〉
柔よく剛を制す、なんてことはもちろん論外。
できれば、前節岡山戦で到達した顔ぶれと戦術で、ゲームをスタートしてもらいたい、と思う。

淡泊な守備を勘案するならば、受けて立つ、なんてのは自殺行為。

後半勝負、とかのアクセルコントロールなど必要なし。

とにかく先手先手で、ボール際に厳しく、ボールを手中にしたら、サイド(と逆サイドと)の連携でひたすらゴールへ向かい、最後までやり上げる、これに集中だろう。

自分のゴールから少しでも遠いところで戦う、これくらい割り切って考えるべきですね。

剛直、という面で相手に劣ったら、おそらく求める結果は得られない。

山口が健闘したように、最低、引分けには持ち込まないとマヅイ。

……、以上がプレビュウ、実は、これからがいわば本論。

〈自分の無為無策を棚上げしているは、誰か?〉
それは、山雅ファンサポーターを自認する僕たちに違いない。

こちらは取り立てて何もしていないのに、チーム成績ばかりを一方的に責められようか?、と萬年は思っている。

シーズンパスの封印、入場人数の制限、感染防止の窮屈、ないないづくしの応援制限と、いろいろあるが、その狭い許容範囲のなかで、あたらしい応援スタイルを見い出そうとする動きは、残念ながら可視化できずにここまで来た。

来場者にしたって、3,000人そこそこ。
どんな時でも~、とか言うんなら、勝たないと観客が減る、とかわかったような論を吐くなってこと。

これはいわば、アルウインの変質であり、この調子だと現状下での回復は無理でしょう。

クラブにしても、いまだ〈手拍子〉さえも解禁しないとは言え、ゲーフラがほとんど消えたスタジアムが現実だ。

ピッチ練習時、スタジアムの寂寥を消そうとするのか、大音量で音楽がかかるのも不快。
せめて、先発メンバーの録音チャントを流せば?、と思う。

リモート応援 ?

ま、あれは萬年にとっては、スピーカーから漏れてくる架空の空騒ぎに過ぎません。

要は、リアル感皆無の、遠いガヤガヤにしか聞こえぬ。

この程度のこども騙しを、リーグとしてよくも続けられるもんだ。

―静かなる熱き応援をお願いします!、をいつまで繰り返すのか、スタジアムDJさんよ。

唯一、試みとして買うのは、ペンライトを点灯して振ること。
これは見映えがよろしい。
局面ごとの、振り方が統一されたら、なおグッドだ。

けれど、負け試合には、これを赤に切り替える観客がある。
どうやら不満の表明らしい。

気持ちはわからないではないが、その意味、プレイヤーに伝わっているのかいな?、と思っている。


もはや、あのアルウィンは、昔日のお話。

では、危機感を持って現地で。