ダラダラと誠実に。


Jリーグは25日、現行態勢でのゲーム開催を9月末まで延長する、と発表した。

上限5,000人の入場、不自由な応援が、少なくともあとひと月は続くことになった。

毎日途切れることなく各地で集団感染が報告されているのだから、
せめて先手で判断してダラダラと、リーグ戦をやり切ることに専念するのが、今いちばん誠実な行動だろうな、とは思う。

ホーム4ゲームは(おおよそ)いままで通り、アウェイ4ゲームは参戦No! の、9月の過密日程。

他方、とりあえずは一年延期の開催が決まっている、2020東京五輪。

選手/スタッフだけで数万人規模の来日、期間中の感染防止措置とその実効性の困難を考えると、COVID-19 の脅威が今のままである限り、開催など論外だ。
観客受け入れにも、めどは立つまい。

開催者は、まだ一年有るとダラダラ放っておくのではなく、開催可否に関する条件を、適時小出しにでもコメントするのが責任ある行動だ、Jリーグのように。

が、現実は、メディアはアスリート目線の、未練に訴える報道でお茶を濁し続け、責任ある地位の誰もが、この課題に対して口をつぐんでいる。

メンツはともかく、莫大なお金が動く催事であることが、決定すべての足かせになっているのはわかるが、それを避けて説明もなく無為に日を過しているので、ギリギリになってすったもんだの大騒ぎが、目に見えるようです。

開催可否を言い出したら、えらい責任を引き受けるハメになるから、猫に鈴をつける度胸のある者は現れない。

巨像化したプログラムはとかく機敏性を欠く。

せいぜい各国(エリア)開催によって、各ゲームの記録を集計して順位を決める、これくらいが関の山ではないか?

これからもオリンピックを続けたいのであれば、永久的に開催地を固定して、無駄な資金の費消と都市の疲弊をやめてしまえを持論とする萬年だから、
2020大会は、元来どうでもよい話だったんだですけれども。

では。